高校の各学年の名称
早いもので7月が終わろうとしています。
そして私が住む地域ではあと2週間ほどで学校が始まるので新学期に向けての準備が始まっています。
ということで今回はアメリカの高校での各学年の呼称について書くことにしました。
アメリカでは高校が4年間ありますので、日本でいうと中学3年生から高校に入ることになります。
それに伴い下の学年もずれてきて、私の住む地域では小学校には日本でいう年長の幼稚部(Kindergarten:キンダーガーテン)から始まり、日本の小学校の学年でいくと1年生から5年生までが行きます。
中学、いわゆるミドルスクール(Middle School)が6年生から8年生、そして高校(High School)が9年生から12年生ということになります。
地域によっては小学校が4年生までで、5年生と6年生が別にミドルスクール、7年生と8年生がジュニアハイスクール(Junior High School)であったり、小学校は5年生までで6年生だけ独立した学校であったり、と様々です。
しかし高校はどこでも4年間あるのではないかと思います。
高校の学年をいう時に普通に9年生、10年生、11年生、12年生のように 9th grade, 10th grade , 11th grade, 12th grade ということもありますが、よく別の名称を使います。それが冒頭の表にあります「呼称」の欄にある表現です。
一年生から順に Freshman, Sophomore, Junior, Senior となります。
この呼び方は4年制の大学でも同じです。
Freshman は “man” がついていますので複数にする時は “men” になり Freshmen となります。
その他は単に “s” をつけて複数にします。
この記事をホームページからご覧頂くとあるイメージに Welcome Freshmen とありますが、それがその複数として使った場合で新入生の歓迎に使う表現です。
その下にあります Class of 2023 というのはアメリカの卒業式 でも書きましたが、卒業年度でその学年全体のことを表す言い方で、今年、2019年の秋に高校に入学する学年は2023年卒業になりますので、その学年は Class of 2023 になります。
Freshman と Senior は一番よく耳にする機会が多いのかと思いますし、聞いた感じも1年生と4年生と想像しやすいですが、その間の2年生の Sophomore と3年生の Junior も混乱しないように覚えておくと便利です。
どういう場面で使われるかというと、例えば Freshmen orientation、新入生のオリエンテーションですとか、卒業の時期にはよく Senior Night といって卒業生だけのイベントがあります。
その他、Junior の生徒は試験があります、と連絡があったりします。
人との会話の中で
“What grade are you in?” (「今何年生?」)と言われたら
“I am a shophomore in high school.” といえば「高校二年生です」ということになります。もちろん、
“I’m in 10th grade.”(「10年生です。」)といっても構いませんが、高校になるとsophomore の方がピンとくると思います。
今のように新学期が始まる時期には今度何年生、ということでそういう時に “incoming” や “rising” という言葉を使います。
例えば、今度高校2年生になる人たちのことを “rising sophomores” と言います。”Incoming sophomores” も同じことです。
“I am starting my sophomore year of high school.”
という別の言い方もあり、高校の2年目に入ります、ということで今度高2になります、という意味です。
これが高校以下の学年であれば “She is a rising 8th grader.” で「彼女は今度8年生になります。」ということになり、”grade” が “grader” という単語に変わります。
一般的に何年生という時には高校生以下は皆数字でいきますので、5年生であれば 5th graders になります。
学年に関して、日本ではよく先輩、後輩という言い方をします。アメリカでは日本ほど厳格な先輩後輩関係というのはなく、皆対等に付き合いますが、スポーツをしていると多少は上下関係があり、先輩のことを “upperclassmen“、後輩のことを “underclassmen” と言います。
これは辞書を調べてもなかなか出てこない言葉だと思います。
感覚的に upperclassmen は4年のうちの上2年、underclassmen は下の2年を指すような感じもありますが、一年生から見たらすぐ上の学年も先輩なので upperclassmen と言ってもおかしくないと思います。
しかし、これは class が入っていることからわかるように高校や大学であれば使えますが、日本で職場の先輩、というような時には使えない言葉ですね。
辞書では先輩が senior、後輩が junior と出てきますし職場関係に使っても別に間違いではないと思いますが、あまり耳にしない言葉かなと思います。一つには職場になると皆対等な場合が多く、上司は boss になりますが、それ以外はあまり先輩後輩という意識がないからかもしれません。先に会社に入っていた、とか経験がある、とかよく話を聞いて教えてくれたり助言してくれる人であれば mentor という言葉がいいと思います。
He started working for the company a few years ahead of me. 「彼は私より数年先に働き始めた。」
He has more experience than me. 「彼は私より経験がある。」
He is a mentor to me. 「私にとって彼は良き師です。」ーいい先輩、という感じかなと思います。
日本は全国どこへ行っても小学校6年、中学3年、高校3年、しかも特別な呼び方もなくわかりやすいですね。