Tetherball – テザーボール – と怪我
今日はアメリカの小学校でよく見かける写真にあるような Tetherball と呼ばれる遊具のお話です。日本語だとテザーボールとそのまま言うみたいですね。もともと日本にはこういう遊び、スポーツがないのでそのままカタカナにしているのでしょう。
この写真では全体像が見えないので実際にうちの子供が通う小学校の写真を以下に掲載しますね。画像が悪いのですが、個人の顔が見えるとよくないのでぼけた写真でちょうどいいかと思います。なんとなく雰囲気はわかるかと思います。3本、棒が立っていてそこに上からひもでつながったボールが見えると思います。
こういう遊具を見かけてどうやって遊ぶのかな、と思った人もいるかと思います。私も昔はなんだろう、これ?と思っていました。
テザーボールはスポーツとして認識はされていませんが、一応ゲームとしてルールもあるようで、ウィキペディアを見ると詳しく書いてあります。(https://en.wikipedia.org/wiki/Tetherball)
二人でポールを介して向かい合って自分のところにボールが来た時にそれぞれが反対方向(例えば私が右に回すなら相手は左)にそれを手で打ち、相手に触らせることなく自分の方向に回せ、ひもを支柱に巻きつけることができた人が勝ち、ということですが、実際にはそんなにきっちりとルールに則って遊ぶこともなくただ数人でボールを投げて遊んでいます。
さて、なぜ今日この話題にしたかというと、昨日、9歳の息子が通う小学校からお昼頃に電話があり、息子の首にこのひもが巻きついて首に怪我をしたのでちょっと見に来てくれないか、というのです。
一瞬、首に巻きついて窒息したとか首が切れたとか大変なことかと思ったのですが、それほででもなかったようで、30分後くらいでも大丈夫というので用事を済ませて行きました。
首には前面にかなりのあざができていて、実際に出血しているところはなかったですが、かなりきつい線がついているところもありびっくりしました。
事故が発生した状況を聞くと、誰かがこのテザーボールで遊んでいて、ボールがついたロープが回っていた。息子は友達と追いかけっこをしていて逃げていたが、後ろから追いかけていた子が止まったかなんかだったので、まだ来ているか確認しようと振り返りながら走り、前を向いたところにちょうどテザーボールのロープが来て、運悪く首に巻きついてしまった。それで一瞬体が宙に浮く形になり、最終的には巻きついた反動でロープは反対に回り自然にとれ、息子はひざをつく形で地面についた、ということでした。
首吊り状態ですよね!非常に怖いと思いました。息子は9歳にしては大きい方なのでそんなに浮くことはなかったと思いますが、もし小さい子供で首も細かったら巻きついてもっと長く引っ張られてしまったかもしれないですよね。
もちろんロープが回っている高さと子供の背の高さ、子供のいる場所とロープが回るタイミングによるのですが事故は偶然が重なって発生します。運が良ければ胴体や足に当たって大したことはないかもしれないですが最悪の事態も考えられます。
当初誰かが遊んでいたのをやめてそのままボールが勝手に回っていたと聞いたので、遊び終わったらきちんとボールを止めて支柱に留めるとかボールを外せるようにして返す、とか何かルールを作ったらいいと思いましたが、話によると誰かが遊んでいたがそれが見えなかったというか気付かなかったということなので、隔離した場所にするとかそういう処置が必要かもしれませんね。今対応を校長先生にお願いしています。
そんな観点からこの遊具を見たことがなかったのですが、こんなことがあってから冒頭の写真を見るとなんだか非常に怖い遊具に思えてきました。こんな小さな子に巻きついてしまったら、と考えると怖すぎますね。
小さいお子さんをお持ちの方は気をつけましょう。
それで、これに関して怪我に関する英語を少し紹介します。
息子の首には赤いあざがたくさんできました。日本語だとあざというのが適当かと思いますが、強いて言えば、打撲、うちみ、などの言葉も適当かと思います。
学校の看護師の人は電話をくれた時に “burn” という言葉を使いました。何かが摺れて焼けるような状態ですね。例えば絨毯の上を滑って摩擦で皮膚が擦り切れてしまったような場合、 “rug burn” と言います。
日本語 | 簡単な英語 | 難しい英語 | |
---|---|---|---|
1 | 打撲、うちみ、あざ | bruise(名詞、動詞) | contusion(名詞) |
2 | 擦り傷、切り傷、裂傷 | cut(名詞、動詞) scrape(名詞、動詞) | laceration(名詞) |
3 | やけど | burn(名詞、動詞) | |
4 | 骨折 | break | fracture |
5 | 捻挫 | twist(動詞) sprain(名詞、動詞) | |
6 | 腫れる | be swollen be puffy | |
7 | 痛い | It hurts. in pain painful |
一般的な言葉だけ挙げました。意外と簡単な言葉を使うことが多いのですが、右の列に難しい言葉でも普通に出てくるようなものだけ書いておきました。
例文をあげていくと、
1.I got a huge bruise on my arm. (名詞として使った場合 −腕に大きなうちみができた。)
I bruised my knee. (動詞として使った場合 − ひざをぶっつけた。)
2.I cut my finger. (動詞として使った場合 − 指を切った。)
I got a cut on my left hand. (名詞として使った場合 − 左手を切った。)
I scraped my knee. (ひざを擦りむいた。)
3.I burned my finger.(動詞として使った場合 − 指をやけどした。)
I got a rug burn when I fell on the mat and slid. (マットに転んで滑った時に摩擦ですりむいた。)
I got a burn on my finger. (名詞として使った場合。)
4.He broke his leg. (彼は足を骨折した。)
5.I sprained my ankle. (動詞として使った場合 − 足首を捻挫した。)
名詞として “a sprain” も間違いではないと思いますが、動詞として使う方が多いと思います。
I twisted my ankle.(足首を捻挫した。)
6.My lip is swollen. (唇が腫れている。)
My eyes feel a little puffy.(目が少し腫れてる感じがする。)
7.「痛い」は意外となんて言うのかな?と思うのではないでしょうか。
It hurts.
と簡単ですがこれで十分通じます。この場合 “it” が何を指すかはこの文章だけでは定かではありませんが、状況によって明らかなので大丈夫です。もしわからなければ、”Where?”とどこが痛いの?と聞かれるので、”Here.” と言ってお腹なり頭なり足なり指せば通じます。 「痛み」= “Pain” ということから “Pain, pain” と言うより自然です。
Pain を使うのであれば
“I am in serious pain.” (甚大な痛みの中にいる=非常に痛い。)
“It is very painful.” (非常に痛い。)も言えますが、これは何か処置をしていて今、そのことが痛い、とか、傷口があいていて痛い、とか、あとは一般的にこういう状態になると本当に痛いですよ、という話のような感じがします。
お医者さんへ行くと問診票やプライバシー保護の紙とか色々もらってわからないですよね。全部は書ききれませんが、またいつかお医者さんの問診票に出てくる病気に関する言葉も取り扱ってみたいと思います。
それでは、Tetherball、気をつけて遊びましょう!
追記:結局、事故数日後にはテザーボールをなくす決定が出て、今は棒はありますがひものついたボールはない状態になっています。これまで他にも事故があり先生たちも気にしていたようなのでこれを機になくすことができて良かったようです。校長先生に話してみて良かったです!
ありがとうございます〜!ほんとに後から考えるとどんどん怖くなってます。
問診票ね、そんなこと言ってなかなかできないかも!今度行く時にコピーとっとかないとね!
問診票の巻きを楽しみにしてます!あれは曲者ですもの~。息子さん、一応無事ということで、よかったですね。ほっとしました。