‘Tis the season の意味
‘Tis the season (ティス・ザ・シーズンと発音)
という表現をこの時期、よく見たり聞いたりしますよね。クリスマスが近づくと登場するこの言葉は
It is the season.
の最初の “I” が省略されてアポストロフィが付いたもので、 “It’s” と書けばこれは “It is” の “is” の “i” が省略されてアポストロフィになっているのですが、この場合は最初の “I” が省略されています。
また “the season” — この時期(クリスマス)がきた、ということで、
クリスマスがくるね!
という感じですが、クリスマスなので買い物をしましょう、贈り物をしましょう、楽しくしましょう、寄付をしましょう、と色々使われているような気がします。
この表現自体は “Deck the hall(s)” というクリスマスの歌の中にある
“‘Tis the season to be jolly”
という歌詞で有名になったのかな、と思いますが定かではありません。
この歌は日本語では「ひいらぎ飾ろう」とかいう名前でも出ているようですが、これが正式名なのでしょうか。
皆さん、歌を聞けば、あ、この曲!と思うのではないかと思いますが、ここに歌のリンクを載せますね。
“It is~” の “I” を省略して “‘Tis” と書くのは詩的、古風な言い方でシェイクスピアの頃からあるようです。こちらに “‘Tis” を使った著名人の言葉が出ています。
http://www.finedictionary.com/%27Tis.html
クリスマスはアメリカでは一年で一番大きな祝日です。キリスト教上はイースター(復活祭)をクリスマス以上に大切にするところもありますが、12月25日のクリスマスは学校、企業も休みになり、そのまま年末年始になるので休みが長くできる場合が多いことと、飾りつけをしたり、サンタクロースからのプレゼントもあるので、祝日としては一番華やかで派手にお祝いされています。
クリスマスプレゼントには頭を悩ましますが、先日、下記の記事を読んでびっくりしました。
http://time.com/money/4596661/average-spending-holiday-gifts/
アメリカ人家庭平均でクリスマスのプレゼントの支出は929ドル(11万円弱)で、子供一人当たり422ドル(約5万円)もプレゼントを買うんだそうです!!500ドル(6万円弱)以上買う親も34%いるそうです。
借金をしてまで子供にプレゼントを買うというその心理が理解できませんが、老後の資金には手を付けないように、などの忠告も続くところから察すると貯蓄をくずしたり、緊急用に貯めていたお金を使ってまでプレゼントを買う人がいるのですね。
そこまで大事なお祝い事である、とも言えるのですが、そこまでしてそんな高額のプレゼントをあげなければいけないのか、と疑問に思いますね。
もちろんこれはある一つの調査の話なので全員そうではないですし、そんなお金がない人だってたくさんいるはずです。
なので、よけいに
‘Tis the season
ということで、貧しい人に寄付をしましょう、ということになって、街角で色々な団体が寄付金集めをしているのでしょう。人々の気持ちも大らかになって寄付もしようか、という気持ちになるのかと思います。
クリスマスの今だけでなく、年中、皆の気持ちが安らかで平和に暮らせる世の中になればいいですね。
皆さまも良いクリスマス休暇、年末年始をお迎えください。