人工股関節に関する言葉 – Hip Replacement

今日は 手術 に関する用語を見てみたいと思います。

全米で大きな祝日となる独立記念日を明日に控え、天候も良く華やかな時期に 手術 とは合わない話題ですが、先月、夫が「人工股関節置換手術」と日本語では言うようですが “hip replacement” の 手術 をしました。先週には長女が親知らず(wisdom teeth)を抜く処置をし、聞き慣れない言葉もあったかなと思いこの話題を考えました。

今回夫がこの手術をするにあたり夫も含め知り合いに話していたところ、ものすごく多くの人がこの手術をしていたことがわかり驚きました。実際の件数として見た場合、アメリカと日本ではどの程度行われているのか興味がわき、調べてみました。

データは2020年のものになりますが、人工関節ドットコムというサイトによりますと2020年で日本では年間7万件だそうです。

対しましてアメリカはOrthoInfoというサイトによりますと年間45万件だそうです。

全体的に股関節とひざの人工股関節の手術件数が増えていて(年間双方で100万件と書いてあります。)特に若い人たちにおいて劇的に増えているという記事もありますので、今後もおそらく増えていくのだと思われます。

股関節全部、つまり関節の受け側のソケットとソケットにはまるボールなど全体を交換するのが全置換、total hip replacement で、ソケットだけ、ボールだけなど部分的に交換をするのが partial hip replacement と言いますが部分的置換、と言うのでしょうか。

一般的に日本だとどんな手術であってもだいたい入院をして行いますが、アメリカはよっぽどのことでないと入院はありません。出産の時でも日本は一週間程度入院させてもらえますが、アメリカは普通分娩であればせいぜい1、2泊、帝王切開で2、3泊くらいです。

人工股関節なんて大きな手術は何日か入院するのだろうと思っていたらなんと外来でした!(それはたくさんの知り合いから先に聞いていて知っていましたが最初は知りませんでした。)

しかも驚くのは手術が1時間半くらいで終わり、麻酔が切れたら自分で立って歩き、階段の上り下りの練習までしてから帰されました。

先ほどの日本のサイトによりますと入院期間はなんと3週間半から4週間と書いてありました。ものすごい違いですね。入院にかかる医者、看護婦、その他の費用を考えると膨大な費用ですから、できるのであればそこまで入院をしなくてもいいのではないかと思いますが、考えの違いでしょうか。

15年ほど前に同じ手術をした友人はすぐには歩けず数日の入院もあり、普通に自分で歩けるようになるには数ヶ月かかったと言っていましたが、夫の場合、先ほど書きましたように手術後すぐに歩けました。それは筋肉を切らずに手術ができる技術が開発されたからみたいです。傷跡も10-15センチくらいです。

さて、気になるのが費用です。実際の費用は4万ドル(今の1ドル135円という円安の為替で計算すると540万円ほど)を超えていたようですが、保険が効くので100ドル足らずでいけそうです。

本当にそうであればいいのですが、アメリカの保険は油断ならないので今後注意してみていきたいと思います。

一方、娘の親知らずを抜く処置の方は保険がそれほど効かず、800ドル以上払わされました。歯医者はアメリカ、異常に高いです!

以下、重要性など関係なく思いつくままランダムに並んでいますが手術、医療処置をする時によく出てくる言葉です。

英語日本語
joint関節
anesthesia麻酔
general anesthesia全身麻酔
local anesthesia局所麻酔
laughing gas笑気ガス
blood pressure血圧
vital signsバイタルサイン、生命兆候(血圧、心拍数など)
IV (intravenous)点滴の
incision切開
swelling腫れ
bruising打撲
stiffness筋肉の硬直、痛み、こわばり
nausea吐き気
sutures縫合、縫合糸
pre-operative 手術前の、例えば手術前の検査でpre-operative tests
post-operative 手術後の
physical therapy理学療法
wound
drainageドレナージ、排膿
dressing包帯、切開部に貼ってあるテープのようなもののこと。
constipation便秘
inpatient入院患者、入院患者の
outpatient外来患者、外来の
infection感染
antibiotics抗生物質
surgeon外科医
orthopedic surgeon整形外科医
oral surgeon口腔外科医
over the counter (OTC)店頭で売っている、市販の
pain medication鎮痛薬
NSAIDS: Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs非ステロイド性抗炎症薬:アメリカではイブプロフェンを成分とするAdvil、Motrin、ナプロキセンを成分とするAleveという薬を店頭でよく見ます。中でもアドビルは医者に行ってもよくアドビルを飲んでおけばいいと言われます。アスピリンもこの種類の薬です。
Acetaminophen - Tylenolアエトアミノフェンという成分ですが Tylenol という薬の成分です。これも上記Advilと同様、医者に行くとよく飲むように言われます。鎮痛剤、解熱剤として使われます。
narcotics麻薬:痛み止めとして処方されるが当然のまなくてもよい。

表の最後の方にある”Narcotics”、麻薬がアメリカで大きな問題になっているオピオイド中毒の元になっている鎮痛剤です。中毒が深刻な問題になったので、今はこのように術後に処方された麻薬を再度もらうことはできなくなっています。夫は麻薬は使いたくないと言っていましたが、実際市販のNSAIDSで十分だったので必要なかったです。しかし、万が一のことを思い最初にもらってきていたので無駄をしました。

以上、殊に今回は人工股関節と親知らず抜歯に対する手術関連の言葉を集めてみました。落としている言葉があると思いますので気付き次第追加していきたいと思います。何かありましたらご連絡ください。

Image by scotth23 from Pixabay

You may also like...