Low-key の意味

最近、この Low-key (lowkeyとも書きます)と言う言葉が日本人に少し誤解されているなという場面に遭遇しましたので取り上げました。
一般的にはこちらのコリンズの辞書にありますように、「控え目、目立たない」というような意味になります。
The party tonight is going to be low-key. 「今晩のパーティは静かなものです。」
They clearly prefer a much more low-key approach. 「明らかに彼らはもっと目立たないやり方を好んでいます。」 ➖これは上記のコリンズ辞書の中にある例文です。
ですが、スラングで今の若者、Z世代の使い方では、言葉、またその表現を少し和らげる感じかなと思います。なかなかこれ!という日本語はないのですが、「ちょっと」とか「なんとなく」というような感じになるのでしょうか。
うちは次女がよく使うのでそんな感じかなと私はいつも思っていました。
こちらの記事にスラングの説明が少しありますが、次の例文があります。
I’m lowkey sad that he canceled our date. 「彼にデートをキャンセルされちゃってちょっと残念だわ。」
ということになります。lowkeyがないとデートをキャンセルされて悲しい!と真剣に思ってることになりますがこんな風に言うと、ちょっと楽しみにしてたのに残念、と悲しみの度合いが少し薄れる、というかそのように聞こえます。本当は悲しかったとしてもこう言うと深刻度が低くなりますので、人から悲しんでると思われないで済む、というのもあるかもしれません。
He was lowkey mad at me.「なんか彼私に対して少し怒ってるみたいで。」
これも、明らかに怒ったわけではないけど声の調子とか言い方でなんか少し怒ってる感じ、という状況です。
I’m lowkey excited to go back to school.「学校始まるの、ちょっとうれしいかも。」
日本語でも少し感情表現をやわらげるように、「〇〇かも」、「ちょっと」、「なんとなく」とか「〇〇な感じ」とか言いますが、そういう雰囲気でしょうか。
文字通り声や音のトーンが低いという意味もありますが、使われ方によって、特に口語ではこういう使い方が若者の間では多いです。
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