プロム Prom
プロム という言葉、アメリカにいるとこの時期によく登場します。
週末になると正装した男女のグループがレストランで食事をしていたり、外でリムジンに乗る光景を見かけることがありますね。(と言いつつ今年は見ていないような・・・)
アメリカでは5月、6月頃に学校が終わり、2ヶ月半から3ヶ月ほどの長い夏休みに入ります。
アメリカの高校は4年間あり、大学と同じように1年生から4年生まで下記のようによばれます。
- 1年生:Freshman
- 2年生:Sophomore
- 3年生:Junior
- 4年生:Senior
そして学年度末に主に4年生、シニアの学生を対象に高校最後のイベントとして舞踏会を催します。それが Prom(Promenadeープロムナードの略で プロム と読みます。)と呼ばれるもので、男の子はタキシードや黒または白のスーツ、女の子はドレスを着て、ダンスパーティへ行きます。
リムジン(空港バスでなくて(!)下の写真のような長い車で、Limousineと書きます。略して Limo、リモとも言います。)をグループとして借りて会場となる学校のホールやホテルまで行くこともあります。
このドレスはProm dress(es)、 プロム ドレスと言ってお店で売っていますが、prom gown(s) 、 プロム ガウンとも言います。
ガウンというと私は夜着るものを想像してしまうのですが、正装用の長いドレスのことをそう呼びます。
通常、男の子が女の子に一緒に行ってくださいと頼むことになっていて、それも色々工夫をこらして誘うようです。冒頭の写真は、知り合いの娘さんが今年3年生で、そこの高校は3年生と4年生が参加できるダンスパーティだったので、その娘さんを誘った男の子が誘うために作ってきたものです!発泡材を切ってPROMの文字を作り、その上花をたくさん飾ってあります。それだけでなくこんな花束まで持って一緒に プロム に行ってくださいと頼みにきたそうです!
私は公立の高校で化粧も何もなく普通にセーラー服で学校に通う素朴な高校生をしていたので、こういうイベントや高校生とは思えないこの大人っぽい身なりなど、天と地の差があるなーと思います。もちろん時代も違いますが・・・。
それでも今の日本の高校でこういう行事があったらどうなるでしょうか?
大体は私の知り合いの娘さんのようにカップルで行くようですが、必ずしも皆カップルになっているわけではないので、本当のカップルでなくてもグループとして一応カップルを作って行くこともあるようです。もちろん、 プロム は全員参加の行事ではないので出席しない人もいます。
男の子にすれば誘って断られたらどうしよう、女の子も誰も誘ってくれなかったらどうしよう、など色々悩みが絶えないのではないかと案じますが、どうなんでしょうか。なかなかアメリカで高校生をするのもストレス度が高いのかな、などと思ってしまいます。
親としても、息子が誰も誘えなくて行けなかったら、誘っても断られたらかわいそうだとか、娘が誰も行く人がいなかったら・・・などと心配しそうです。
それに何と言ってもお金がかかりますね!男の子はタキシードをレンタルしたり、女の子の分も支払うのが普通になっているところも多いですし、女の子のドレスは万単位です。また翌年も同じものを着るということもできませんし、一回、それも数時間のためにお金をかけなくてはならない親もつらいところです。一度使った物を売っているところもあるのでそういうお店で調達するのも一つの方法でしょう。
アメリカでは プロム 以外にも高校の下級生のダンスパーティがあることもありますし、通常とは違い女の子が男の子を誘うパーティなどがあるところもあるようです。
貧富の激しいアメリカで プロム のようにお金のかかる行事は財政的に難しい家庭の子供は肩身の狭い思いをするのではないか、とまた心配してしまいます。
Hi Kyokosan, That was a great article. I really enjoy it!! I’m very impressed of all the vlog you do:))
Rino-san, thank you so much! Please feel free to share it with your Japanese-speaking (reading?) friends!!