Shelter-in-place と Run Hide Fight

shelter-in-place

時は移り変わり2023年の2月も半ばとなってしまいました。

以前の投稿から3ヶ月近くも経ってしまったとはどうしたことでしょう!忙しくしていたのは確かですがもう少しこちらにも力をかけないといけないと反省しています。

今年初めての投稿にしては楽しい話題でないのは残念なのですが、Shelter-in-place とは危険な状況が外で発生しているため、屋内退避(避難)をすることを言います。

銃を持った人が徘徊している(active shooter)とか、その他、竜巻のような自然災害、化学物質や放射物質があるなどの危険な状況があるため自宅や職場など安全な場所で避難するように、ということです。

“All clear” と言って避難指示が解除されるまでその状態で待機します。

今週の月曜日の夜に長女が通うミシガン州立大学で銃撃があり、生徒3人が死亡、5人が負傷し現在も重篤な状態にあります。

過去にも近隣の高校で銃撃があった、とか何度か警告がくることがあったので最初はどこまで本当かわからずにいましたが、娘から連絡があってから実際にツイッターでも警察からの投稿で事実であることがわかり本当に怖い思いをしました。

夜(午後8時15分頃)だったため娘は寮の部屋にいましたのでそこで “Shelter-in-place” になったわけです。

人々の情報が交錯し何が真実かわからず一時は8人銃を持った人がいる、とか娘のいる寮の隣のビルにきた、とか友達の寮の3階にいる、とか色々娘が言ってくるので怖かったです。

結局は犯人は一人で最後に自殺をして事件は幕を閉じましたが、”All clear” になったのは最初の通知から4時間後の真夜中も過ぎてからでした。

犯人は大学に何の関連もない43歳の男性でした。一体どういう動機だったのかまだ捜査は続いていることと思いますが一般の私たちにはまだ情報は開示されていません。

娘のことを心配して多くの人たちが連絡をくれました。幸い、娘は大丈夫だったので本当にありがたい限りです!ですが、実際、2年生と3年生の学生が亡くなったので、手放しで良かった良かったと喜んでいいものかと考えてしまいます。

容易に娘が犠牲者だったかもしれないんです。

最初の発砲は授業をしていたクラスのようですが、もう一回は誰もが食事をしたり勉強をするようなホールでの出来事です。一般の人もアクセスができるということで批判が出ていますが、でも大学ですよ。小中高のような限定された建物の中ですべてが行われるわけではないので、完全に一般人のアクセスをなくす、ということは現実的ではないと思います。

ミシガン州立大学は5万人以上の学生がいる非常に大きな大学です。街全体がキャンパスのようで大学を囲ってしまう、などということは不可能です。

どうしたらこういう事件を防げるのか、と言うとやはり銃を規制するしかないと思います!

一体何度、こういう事件が起こればいいのでしょう!もちろん銃じゃなくてもナイフでも人を切り付けることもできますが、遠方から瞬時に複数の人を殺傷できる能力を持つ銃がなければこの人だって三人の若い尊い命を奪うことはできなかったはずです。

銃問題について以前書いたのでこちらも読んでみてください。これを書いたのも同じくミシガンの事件でした!

こんなことがあり大学は今週いっぱい授業をキャンセルしました。娘は翌日帰ってきましたが来週の授業がどうなっているのかまだわかりません。

こんな危険な大学は行きたくない、行かせたくない、と思いますが、かといってではどこへ行けばいいのかというと結局どこへ行ってもこの危険からは逃れられないという悲しい事実に気付きます。

私が住む地域の一番の大学といえばオハイオ州立大ですがこちらもミシガン州立大に負けず危険な大学と言われています。田舎に行けばいいか、といえばそうとも言えないですし、結局一歩家の外に出ればもう何があってもおかしくないという覚悟を持って外出しなければいけないんですね。

Run Hide Fightというのはこういう事態になった時に言われる言葉です。

https://www.fbi.gov/video-repository/run-hide-fight-092120.mp4/view

こちらはFBIのサイトで Run Hide Fight を説明しているビデオです。

つまり逃げる、逃げることができなければ隠れる、そして最終的に仕方なければ戦え、ということです。

こういう事態が起きた時にどうすればいいかをこんな形で国民に教えなければならない現実はやはり正常ではないと思います。

小中高でも年間を通して抜き打ちで避難訓練をしますが、だいたい避難訓練と言って私たちも昔やりましたが(銃ではなく自然災害のためですが)実際にそういうことが起こるとは思いませんよね。それが今回身近に起こったことで私も衝撃を受けています。

娘も実際に外で銃撃の音が聞こえ、おびえながらベッドの下に潜り込んで待機する、ということを体験してしまい、これがトラウマにならないといいのですが心配しています。

大学はカウンセリングなど色々なサービスを提供し、同時にもっとセキュリティを高める措置を考えていますが、建物のセキュリティでこの問題を解決するのは無理です。人間一人一人を管理することは不可能なので、やはり凶器へのアクセスを制限することが一番の近道だと思います。

早くアメリカがもっと安全な国になって誰もが安心して生活できますように。

Photo by Maxim Hopman on Unsplash

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