Solicitors – 訪問販売、勧誘

オハイオもだんだん秋めいてきましたが、日本でも涼しくなってきたでしょうか。

今日は日本ではほとんど習うことがない言葉の紹介です。Peddlers や Solicitors という言葉、あまり聞かないですよね。訪問販売をする人や何かに勧誘したりお金を要求する人たちのことを言います。

うちは郊外なので、たまに知らない人が訪ねてきて、何かの資金集め(地域の学校のスポーツや音楽のクラブ活動であったり、慈善事業団体、環境団体、ボーイスカウト、ガールスカウト、その他団体)でお金をください、と言ったり、あとは企業が物を売りにきます。物といっても小さな物ではなくて、窓、芝生の手入れのサービス、セキュリティサービス、ペンキ塗りなど家に関する大きな物やサービスになります。他にも電気やガスなどの会社も決まっているのではなくて自分で選ぶようになっているので、今うちは立方フィートあたりいくらで提供しているが、現在いくら払ってるか、どこの会社を使ってるか、など聞かれることもあります。

私は物を断ることが上手でないので、断るのも言いにくい上、色々と面倒なことになるのでなるべく避けたいといつも思っていますが、子供達が友達が来たと思ってドアをあけてしまったり、誰かが外にいて家にいることがわかっているので話をせざるを得ない状況になったりして、たまにはまります。

子供が来ると断るのは本当にかわいそうなのですが、まったく使うことがないようなクーポンの冊子や食べないチョコレート、クッキーなどだと買いたくないので苦労します。代わりにお金だけ渡すこともあります。

確かにより良いサービスを提供してもらえることもあるのですが、だいたいは面倒なことになります。

先日もアリや蜘蛛などの害虫退治の会社が訪ねてきて、たまたま外にいた夫が承諾してしまったので私が話す羽目になり、今使っている会社より安いというので、結局その新しい会社に変えたのですが、その後、ネズミが出るなどの問題が発生し、その会社は何もしてくれないことがわかったり、金額も前の会社とほぼ同じだったりして、変更しなければよかったと後悔しました。

solicitor

そういうことがあった矢先に私が住む街、ダブリン市の案内で上の写真にあるシールを市が配布していることを知りました。

ダブリン市には条令(ordinance)があり、宗教的、政治的な情報提供のみでお金を集めない人以外は事前に市からライセンスを取得しなければならないことになっています。

しかし、いくらライセンスをもった人でも、私はそういう人から勧誘されたりお金を要求されたりしたくないので、このシールがあれば少しは効果があるかなと期待しています。

これはドアの横にある窓に貼りました。

2枚くれたので、ダブリンにお住まいの方、誰か欲しい人がいたら言ってくださいね。

私個人的にはPeddlersよりSolicitorsの方がよく聞くような気がします。

Solicitors は動詞が “Solicit” で Solicitする人、ということですね。名詞は “Solicitation” です。

右上の写真はこれはどこかへ車で旅行へ行った時に道中立ち寄ったWendy’sというハンバーガー屋かどこかのドアに貼ってあったものです。

“No Soliciting” というのも見かけますね。住宅街に入る時に入り口に書いてあることもあります。

“Solicit” は「勧誘する、嘆願する」以外にも「売春のためにお客を誘う」という意味もあり、犯罪に関する記述に出てくることも多いです。

参考までにMerriam-Webster辞書の定義を以下のリンクに示します。

Merriam-Webster辞書のsolicitの定義

こちらはdictionary.comです。

Dictionary.comのsolicitの定義

ついでにpeddlerの定義も。

Peddlerの定義

あまり聞かない難しい言葉ですが、気をつけていると意外とよく目にする言葉です。

 

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2 Responses

  1. か~ちゃん says:

    Solicitorって、実は曲者なんです。アメリカにいる限り、米語では「勧誘者」の類の意味になるんだけど、カナダでは英国語の影響で、「弁護士」の意味になるんです。Solicitors and Barristers というのが、一般的な法律事務所の説明文的名称なんだよね。ウェブスターのオンライン辞書でも英国語の「弁護士」の意味が第二定義として載ってます。リンクはこちら。http://www.merriam-webster.com/dictionary/solicitor
    面白いことを思いついた! アメリカ国オハイオ州ダブリン市のポスターを紹介してらっしゃるけど、これをアイルランド国の人たちが見たら、きっとアイルランドのダブリン市だと思うだろうし、そうすると、アイルランドのダブリン市では、「物乞いと弁護士お断り」という意味になりうるんだよね。ははは。これは楽しい!

    • Kyoko says:

      か〜ちゃんさん、ありがとうございます。そういえばそういう意味もありましたね!でも動詞の”solicit”や名詞の”solicitation”ではそっちの意味はないから二つ意味があるのは”solicitors”だけですね。「弁護士お断り」じゃあ何?って感じになりますね。

      で、弁護士関連で見てたらアメリカでも”Solicitor General”という職?地位?があるんですね!これは知らなかったです。法務長官(Attorney General)の直属の人で最高裁判所で政府側に立って弁論をする人のことだそうです。各州にも同じような職務で州担当の”solicitor general”がいるみたいです。

      いつも勉強になります!ありがとうございます。